PENTAX SV
ペンタックス修理
1962年発売のM42マウントの35mm一眼レフカメラSVの修理をご紹介します。
こちらのSV先日紹介したOM-1が発表されるまでは比較的お求めやすい価格帯でもあり小型機を代表する機種でした。
また音楽ファンにはビートルズのポールマッカートニーが愛用していたことでも有名ですね。
M42マウントのオールドレンズを使用されるかたにも人気です。

故障内容と症状について
\シャッター幕の交換作業をご紹介します/
シャッター幕交換のポイント
- 両方の幕の合わせ目の位置関係(数ミリ単位で調整)
- 竿軸、ギア軸部分の注油と干渉部分の鳴き確認

▲主な故障内容はシャッター幕のリボン切れになります。先幕(下段)、後幕(上段)、リボンの張り替え。

▲シャッター幕をドラムへ巻き付けます。

▲カメラ本体にセットしていきます。

▲先幕と後幕の走行に問題がないかチェックします。
先幕竿軸や後幕竿軸、ギヤ軸に注油を行い干渉部分の鳴きがないかを確認を行います。
両幕竿軸の油切れはシャッタースピードの精度に影響しますので丁寧に注油します。

▲ファインダーの清掃はプリズムを外し上から順番に清掃を行っていきます。
上から、金属板 ➡ コンデンサーレンズ( 凸型集光レンズ ) ➡ フレネルレンズ( 上表面がギザギザしたレンズ )を傷をつけないように慎重に清掃を行います。
プリズムボックスをのせて、シャッター・露出計の精度を調整して終了となります。お疲れ様でした。